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LEICA 天体用対空双眼装置 水平プリズム式
LEICA 天体用対空双眼装置 水平プリズム式
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LEICA顕微鏡用の高精度双眼ユニットをベースに、 天体観測用として製作した高精度双眼装置です。 一般的な天体用双眼装置とは構造・精度・重量・用途が異なり、 特に20~35cmクラスを中心とした高分解能望遠鏡で、 その性能を活かすことを目的としています。
LEICA製水平式双眼ユニットの特徴
本製品で特に重視しているのは、左右像の一致精度、プリズム精度、 機械的剛性、高倍率時の像の安定性です。
- 左右像の一致精度
- プリズム精度
- 機械的剛性
- 高倍率時の像の安定性
現在市販されている天体用双眼装置には、中央ヒンジを折り曲げて眼幅を変更する構造のものが多くあります。 この方式は便利ですが、構造上、中央軸やヒンジ部分の機械精度が左右光路の一致に影響する場合があります。
これに対し、本品はLEICAが業務用・研究用顕微鏡向けに製造した高剛性の水平式双眼ユニットを利用しています。 眼幅変更時にも左右光路の関係を高精度に維持しやすく、高倍率観測を重視される方に適した構造です。
高精度な光軸調整
本品は一点一点、組み立て後に光軸確認を行い、 レーザー校正器とコリメーターを使用して左右像の一致状態を確認しています。
高倍率でも自然に左右像を重ねられることを目的として調整しています。
推奨する望遠鏡
- マクストフカセグレン
- シュミットカセグレン
- カセグレン
- バックフォーカスに余裕のある大口径望遠鏡
- 経緯台式ドブソニアン
特に口径200~350mmクラスの高分解能望遠鏡で使用すると、 この双眼装置の性能を活かしやすくなります。
小口径望遠鏡でも使用は可能ですが、望遠鏡本体の分解能が先に限界となるため、 本製品と一般的な天体用双眼装置との差が分かりにくい場合があります。
ニュートン反射・ドブソニアンでの使用について
ニュートン反射望遠鏡では、一般的にバックフォーカスが不足するため、 そのままではピントが出ない場合があります。
この場合は、リレーレンズや低倍率バローなどによる光路補正が必要になります。
ただし双眼装置は、片眼用接眼部よりも長い光路長を持つため、 市販の2倍バローレンズを単純に取り付けても表示倍率通りにならない場合があります。
- 望遠鏡のバックフォーカス
- 主鏡位置
- 接眼部ストローク
- 双眼装置の光路長
- 使用する補正レンズの焦点距離
これらの条件を理解したうえで使用する必要があります。
ニュートン反射+赤道儀について
ニュートン反射望遠鏡と赤道儀の組み合わせでは、 観測対象によって鏡筒の向きが大きく変化し、それに伴って接眼部の角度も変わります。
双眼装置は左右の接眼部をできるだけ地面に対して水平にした状態で使用することが重要です。
一方、経緯台式ドブソニアンでは接眼部の姿勢を比較的一定に保ちやすく、 この問題は起こりにくくなります。
特にSky-Watcher Flextubeなどの伸縮式ドブソニアンは、 主鏡側と接眼部側の距離を調整しやすく、 光路長の面でも双眼装置と組み合わせやすい構造です。
バローレンズと光路長について
双眼装置では、望遠鏡によってはバックフォーカスが不足し、 そのままでは焦点が出ない場合があります。
このような場合、市販のバローレンズを使用して焦点位置を外側へ移動させることは可能ですが、 双眼装置内部には長い光路があるため、通常の単眼観測とは条件が異なります。
- 必要以上の高倍率になる
- 視野が極端に狭くなる
- 像が暗くなる
- シーイングの影響を受けやすくなる
- 低倍率観測ができなくなる
- 望遠鏡本来の使いやすい倍率域から外れる
専用リレーレンズ
光路長が不足する望遠鏡向けに、専用リレーレンズをご用意しています。
この専用リレーレンズは、市販バローのように単純に倍率を大きくすることを目的としたものではありません。
「双眼装置で焦点を出すための光路補正用リレーレンズ」です。
双眼装置を装着した際に不足する焦点位置を補正し、 必要以上の倍率上昇を避けながら、実用的な倍率で双眼観測できるようにすることを目的としています。
光学系について
本製品はLEICA顕微鏡用双眼ユニットを使用しています。
顕微鏡用光学機器は、単に「両目で見る」ためだけの部品ではありません。 左右の像位置、プリズムの角度、光路長、機械精度などが高いレベルで管理されているため、 天体用として使用した場合にも高倍率で安定した観測が可能です。
特に月面・惑星・二重星など、 微細なコントラスト差や像の輪郭を見る観測に適しています。
左右光路の一致精度を重視
本品はメーカー公称の天体用波面精度を保証するものではありませんが、 実際の天体用途で重要となる左右光路の一致精度を重視して選別・調整しています。
接続方法
望遠鏡側:2インチバレル
接眼側:31.7mm 天体用アメリカンサイズ
望遠鏡の2インチ接眼部へ差し込んで使用します。 先端の2インチ部はネジ式になっており、必要に応じて専用リレーレンズなどへ交換できる構造です。
接眼側には一般的な31.7mm天体用アイピースを左右に装着できます。
アイピースについて
本双眼装置は、解像度を重視した観測を想定しています。
そのため、極端な超広角アイピースよりも、 見かけ視界45~65度程度の高精度アイピースを推奨します。
- プルーセル
- オルソ
- 高精度顕微鏡系アイピース
- 像面の平坦性に優れた天体用アイピース
超広角アイピースは迫力のある観望ができますが、 製品によっては周辺収差、像面湾曲、アイポイントなどの影響が大きいため、 中心像の解像度を重視する場合は必ずしも有利とは限りません。
使用方法
-
望遠鏡への取り付け
2インチバレル側を望遠鏡へ差し込み、固定ネジまたはコンプレッションリングを確実に締めます。 -
双眼装置を水平にする
左右接眼部をできるだけ地面に対して水平にします。 -
眼幅調整
左右接眼部を動かし、左右の視野円が一つに重なる位置へ調整します。 -
左右視度調整
片方の眼でピントを合わせ、その後もう一方の接眼部をヘリコロイド機構で微調整します。
「光軸がずれている」と感じた場合
双眼装置では、機器側の光軸以外にも複数の要因で左右像が一致しにくく感じる場合があります。
- 双眼装置が水平になっていない
- 眼幅が合っていない
- 左右のピントが合っていない
- 長時間観測による眼精疲労
- 両眼視に慣れていない
- 接眼レンズ自体に偏心がある
市販の接眼レンズの中には若干の偏心を持つものがあります。 その場合は、双眼装置を覗きながら接眼レンズをゆっくり回転させると、 像の高さが一致する位置が見つかる場合があります。
高倍率観測
本製品は高倍率観測を想定して光軸確認を行っています。
月、惑星、二重星など明るい対象であれば、 望遠鏡本体の口径・光学精度・シーイング条件が許す範囲で高倍率観測が可能です。
一方、星雲・星団など暗い天体では、 20~100倍程度の低~中倍率の方が見やすい場合があります。
月面や惑星では100~300倍以上を使用することも可能ですが、 実際に有効な倍率は望遠鏡の口径・光学精度・大気状態によって決まります。
双眼視のメリット
双眼観測の大きな特徴は、両眼を使えることによる見やすさです。
片眼観測と比較すると、微細な模様、低コントラスト部分、 月面の細かな地形などが認識しやすく感じられる場合があります。
これは望遠鏡の物理解像度そのものが変化するという意味ではなく、 両眼から得た情報を脳内で処理することで細部を認識しやすくなるためです。
長時間観測でも片眼だけに負担が集中しにくいことも、双眼観測のメリットです。
CMOS天体カメラへの応用
接眼部に適切なアダプターを使用することで、CMOS天体カメラを接続することも可能です。
構成によっては、片側で撮影しながら、もう片側で対象を確認するという使い方もできます。
カメラ側はM42接続アダプターなどを使用できますが、 センサー位置や必要バックフォーカスは機種によって異なるため、 使用するカメラに合わせて調整してください。
専用保管ケース付属
専用ハードケースが付属します。
- 防水
- 防塵
- 防湿保管
大型の丸形バルブは、ケース内部と外部の気圧を調整するためのものです。 気圧差によってケースが開きにくくなった場合は、 バルブを緩めて内部と外部の気圧を同じにしてから開けてください。
ケース内部にシリカゲルなどの乾燥剤を入れておけば、 プリズムや内部光学系のカビ防止にも有効です。
商品仕様
| メーカー | LEICA |
|---|---|
| 用途 | 天体観測用双眼装置 |
| ベースユニット | LEICA顕微鏡用双眼ユニット |
| 望遠鏡側 | 2インチ |
| 接眼側 | 31.7mm |
| 使用アイピース | 31.7mm天体用アイピース |
| 光軸 | レーザー校正器・コリメーター確認済み |
| 推奨望遠鏡 | マクストフ/シュミットカセグレン/カセグレン/経緯台式ドブソニアン |
| 推奨口径 | 約200~350mm |
| 専用リレーレンズ | 別売オプション |
| 付属品 | 専用防水・防塵・防湿ハードケース |
2年間保証
購入日より2年間保証いたします。
通常使用において本体構造または調整に問題が発生した場合は対応いたします。
落下、衝撃、分解、改造、誤使用、接続不良など、 使用者側の原因による破損については保証対象外となります。
ご購入前に必ずご確認ください
本製品は初心者向けの汎用双眼装置ではありません。
特にニュートン反射望遠鏡の場合は、 必要光路長、焦点位置、バックフォーカス、補正レンズ倍率、 架台方式、接眼部の角度について一定の知識が必要です。
ご自身の望遠鏡でピントが出るか分からない場合は、 事前に望遠鏡の仕様とバックフォーカスをご確認ください。
また、赤道儀式ニュートンでは双眼装置を常に水平に維持できない場合があるため、 双眼視には不向きです。
光路長不足、倍率上昇、架台形式による接眼姿勢など、 望遠鏡側の仕様を十分ご理解のうえご使用ください。
推奨ユーザー
- 大口径マクストフを所有されている方
- シュミットカセグレンで月・惑星を高倍率観測される方
- カセグレン系望遠鏡を所有されている方
- 経緯台式ドブソニアンで双眼観測される方
- 一般的な天体用双眼装置より光軸精度を重視される方
- 片眼観測より両眼観測を好まれる方
- 月面や惑星の微細構造をじっくり観察したい方
- 光学機器の調整や光路長について理解されている方
LEICAの業務用光学ユニットが持つ高い機械剛性、 高精度なプリズム配置、左右像の安定性を天体観測へ活用することを目的に製作しています。
特に大口径マクストフ、シュミットカセグレン、カセグレンなどで 月面・惑星・二重星を高倍率観測される方に適した構成です。
海外施設で予備部品として保管されていたLEICA製ユニットを使用しており、 現在では同等の状態・構造のユニットを継続して確保することが難しい製品です。
